詩と哲学的エッセイ〜楽に生きるヒント〜

心から湧き出た詩から楽に生きるヒントを読み解きます。

昨日までの私にさようなら。詩子の詩483

〜さようなら〜 流れゆく時の中で 一粒一粒が私の中に 溢れては流れていく どんなに嘆いても どんだけ行かないでと 叫んでも 昨日の私はさようなら 一瞬一瞬の記憶を ポラロイドで納めても 否が応でも訪れる 更新の毎日 流れて流れて 追いかけて 流れて流れ…

全てを自分の一部としてみる。 詩子の詩482

〜収穫の日〜 頭の上の籠は いつでも水平に 保ちながら歩く 今日は収穫の日 どうしてみんなは 上手に歩けるの? 前を真っ直ぐ見てね 姉さんは言う 頭の上の籠を押さえて 籠は私の一部 一部だから落ちないの 何かがあって 落とさないようにと 心配するほど落…

自分のベールは自分しか外せない。詩子の詩481

〜春は来る〜 どれだけ長いこと目を瞑って 生きていたのだろう どれだけ長いこと耳を塞いで ここにいたのだろう 世界が私をどれだけ 愛しても私の耳には届かなかった 世界がどんなに私を優しく見つめても 私の心に届かなかった 濁ったベールをかけられた花嫁…

種を撒き収穫をする事が目的ではない。詩子の詩479

〜ある朝〜 朝日がキレイだ わたしの固まった土に 日が当たった 朝日が私に囁いた 今がその時と 長い間共に生きた この土は何べんも耕したさ 表面をふわふわに まるで寝心地良いい ベットのように柔らかくする 無理な力は加えてはいけない 土が偏るから ずっ…

自分との対話で誤解を解く方法。詩子の詩477

〜君の本〜 ねぇ、君の 大切な本見せてくれないか 何が書いてあるの? いつも大切に抱えて その中身は君も 読んだことがあるのかい? ちゃんと… 読んだこと、あるかい? 人に優しくしたいって 人の話をよく聴いてあげたいって 優しい君は言ったね 君の抱えた…

心の乱れる思考パターン 詩子の詩474

〜飛び立つ鳥〜 走ってく 思いっきり 踏み込んで飛び立つ鳥 巻き上がる 埃が陽を浴びて 輝いているスローモーション アイデンティティ 無くしてないよ 飛んでいく鳥が言う 探さないで私のことなど 忘れてください 鳥は言う 忘れない 忘れられるはずもない 巻…

一過性の高揚感の罠 詩子の詩471

〜鍵〜 何かを探してる 君の瞳は 何処を見ているの? 愛の泉か満天の星 見つかったかい? もし君の探し物が 見つからないというのなら さぁ、こっちにおいで 目を瞑って目を瞑って お喋りはやめなよ 最高の未来は この世の中の 何処かにあったの? 愛に溢れ…

明日は何色? 詩子の詩466

〜明日は何色〜 明日何を着ようかと クローゼットを見回す 不意に訪れるデジャブ 大好きなブラウスに ついた残り香 私をトリップさせる 絵本のページを めくったの 誰からも愛されたいと 思ったの みんなの笑顔が見たいと 願ったの 後悔のない人生を 送りた…

最期に味わうコーヒー。詩子の詩465

〜最期のコーヒー〜 丁寧に豆を挽き 大切に大切に 急がないでゆっくりと 香しいあの香り 私を深く緩める 豆を砕く音に 耳を澄ませ 何を伝えようと しているのかと 想い感じ 雑味は好きですか? 澄んだ綺麗な喉越しが いいですか? 挽いた豆の声を聴き いい子…

あなたの物語はあなたが決めればいい 詩子の詩460

〜ものがたり〜 ページをめくるように 夜が明けた 人生の1ページの めくる音が聞こえた 物語は泣いているのか 笑っているのか 起承転結 一章ごとの驚き 筆を持つのは私だから 好きなように書けばいい 今日はどんな1日にしよう それさえ決めれば それでいい …

コーヒーの雫を眺めるように 詩子の詩458

〜コーヒーの雫〜 今この時の 喜びや悲しみを あの、朝の心地良い ドリップコーヒーの 一滴の雫のように 味わおう 苦いコーヒーも 爽やかなコーヒーも 香しく、全身の細胞を 震わしている ただひたすら 至福のひと口を するその時まで 五感を研ぎ澄まし ただ…

感じる心 詩子の詩456

〜感じる心〜 美しいものを 美しいと 感じる心を 素直に表現する 恥ずかしがる事 ないじゃない 自分の中にある 喜びを 表現する事 難しい事じゃないでしょ 今感じた その心を 今現そう 今感じた心は 今しか感じられない 子供のように たまには 情緒を 我儘に…

愚かなこと 詩子の詩455

〜ずっと〜 ずっと比べていた あの人と ずっと比べていた あの事と ずっと比べていた あの時と ずっと比べていた 過去のわたしと ずっと比べていた 持っているものを ずっと比べていた 幸せを ずっと比べていた 健康を ずっと比べていた 豊かさを ずっと比べ…

簡単な事 詩子の詩454

〜大きな木〜 大きな木の下に 静かに腰を掛けた それは丘の上にある 街の全てを見渡せる場所 今は何もない 花も葉も実も それでも堂々と立つ あなたが好きで 大きな木は何も 望まずただ立ち たまに来る私を 何も言わずに受け止めた 春になれば葉も 茂り、花…

沈む夕陽 詩子の詩448

〜沈む夕陽〜 夕陽は音を立てた 想いもよらぬ音だった 水色とオレンジを 混ぜ合わして こちらを見ていた 想いもよらぬ顔をして もしかして 知っていましたか? 毎日あなたの事を 考えているのを 毎日目で追いかけているのを あなたを見ると 泣きたくなった …

メロディ〜人生狂わすタイプ〜 詩子の詩442

〜メロディ〜 あなたの曲を聞くと 本当の私になってしまう だから怖くて聞けないの 何か強い麻薬を 飲まされたように 酔いしれる 知りたいけど知りたくない世界 見たいけど見たくない世界 それをあなたは正直に 全てをメロディに乗せる 泣き出したい程 どこ…

最後のページ 詩子の詩441

〜最後のページ〜 最後のページをめくったら そこに書いてあったのは 誰も知らない事だった 人生は分からないことばかり だけど、本当は知っている 最後のページをめくるまで ラストは分からないけれど どんな筋書きでいこうか どんな起承転結で行こうか 少…

ソロモンの詩 詩子の詩438

〜ソロモンの詩〜 贖いに満ちてる 剣は錆び付いて 思い通りの城 見上げて空を見た さんざめく人々 亡骸は癒えない 昔人に聴いた 闇は深く積もる その時がいつ来るのかと 待ち焦がれた民衆 愛が何かも知らぬまま 掛け声と共に走り出す 何の為に戦い 何の為に…

ある夜〜人生の課題〜 詩子の詩437

〜ある夜〜 頭が疲れていた 目を瞑って 頬杖をついた 音は全て消して 日常の小さな電子音の 響きだけが振動している 静かだから うん。 そうか、これが必要なんだね。 これでやっと本当の事が分かる 静という字は何故 青に争うと書くのだろう 静か その先に…

気分を変える方法 詩子の詩382

〜Lightning[稲妻]〜 足元の石ころを 蹴飛ばしながら 歩いていた 道端に腰を下ろして 意味のない文字を 地面に書く もう何処にも 自分の居場所など ないような不安に駆られた 何処からともなく 飛んできた、紙くずに 自分を重ねてみたり 見るもの全てが 無…

苦しみと安らぎの関係性 詩子の詩369

〜苦しみか安らぎか〜 苦しみと安らぎの間 私達の心の在処(ありか) 信じるものの救い 信じるものからかけ離れた 想い 天秤にかかる強く信じるそして 強く傷付く 小さな小舟に乗るがいい大きな船は揺れが大き過ぎる人間とは そんなものなのかも知れない 出…

その時に昇華するべく 詩子の詩364

〜もがく月〜 月が出ていた 水面に漂い歪むシルエット思わずその 黄金の色を纏い(まとい)たくて身を投げた私は静かに沈む 月の黄金に塗れて(まみれて)どんどんどんどん 沈んでゆく深みに嵌まる(はまる) 深みに…上を見た 静かに泡が 私から泡が 月の中…

理想と現実 詩子の詩363

〜白〜 白は限りなく白になりたいと思った 少しの不純物を入れずに 純粋なる白になりたい日にかざせばば表面が少し 光の反射で輝くほどに 白になりたいと思った白色は他の何も受け入れないのか ほんの少しの色も受け入れないのか そのどれもが許せないのかた…

エネルギーの注ぐ場所 詩子の詩362

〜あなたであること〜 私は私ここにいる私は私でここにいる? あなたはあなたここにいるあなたはあなたでここにいる? あなたがあなたである意味が ある事を知っている? 何者にもならないで粘土で形変えないで 憧れや理想の中私は私 あなたはあなたで ここ…

半歩先を追いかける。詩子の詩361

〜時のフィルム〜 はしゃぎ過ぎた祭りのあと あの賑やかなお囃子の 音はついさっきまで 邪を払い踊らせたずっとこのままでいたいなと いつまで踊り続けても 祭りの後は静かに 灯りを消し始め※ どんな苦悩も喜びも 全ては流れるフィルムのように 8ミリの音カ…

どこかであなたを誰かが呼んでるよ。詩子の詩360

〜色と形〜 海辺の街 佇む人達 色んな形 色んな色朝日を浴びて 風に吹かれて 化学反応それぞれの場所 求められるところ 必要としてくれるところ 散らばっていく 全て違う 色と形 大きさ 輝き 探すの? 見つけるの?呼ばれるの? はまってく はまってくピタピ…

環境の事 詩子の詩 359

〜膨れ上がる太陽〜 膨れ上がる太陽 膨張する空気 弾けそうで弾けない風船 持ちきれない荷物 溢れかえる排水溝何も知らぬ子供 笑顔と笑い声 手遅れになる前に もう遅い? そんなことない いつまでもあるチャンス 今からでいい 諦めないで 遠くから聞こえる悲…

甘さの力 詩子の詩358

〜ドロップス〜 まぁるくて 大きくて 優しくて 満たされる口の中 頬張って コロコロと 転がすの寂しくて 切なくて しょっぱくてハの字眉 口への字 ため息の そんな時は ドロップス口の中 投げ入れて 甘い 甘い 甘い 甘い ドロップス 皮をむく カサカサの音で…

そろそろ引き算 詩子の詩356

〜引き算〜足りない 足りない 何か足りないまだだよ まだだよ まだまだ足りない もっともっと集めて もっともっと詰め込もう ほら、画用紙に 色を塗ろう この色も あの色も もっと重ねて 元の色が 分からなくなるくらい 塗って塗って塗って 塗って塗って塗っ…

言葉の行方 詩子の詩355

〜溜まる〜 喉元まで持ち上がってきた 想いが文字になってくれた口元から見えている 急いで息を吸い込み飲み込んだ奈落の底へ落ちていく 奈落の底へ落ちていく やっとここまで たどり着いたのに一気にあの場所へ そしてそれは どんどん どんどん どんどん ど…