いつからでも生まれ変われる。詩子の詩487
〜誕生〜
花びらが風に乗って舞う午後
私はふと彼女についていく
サヨナラは言わない
あなたが去ったその後を
追うように茂る新緑は
明日の朝露を浴びながら
背を伸ばすだろう
森の奥深く深呼吸をする為に
場所は空けておいて下さい。
積み重ねた私を消す為に
大地の中で呼吸する
とめどなく溢れる涙は止めないで
この季節に又
新しく茂る為に
いつでも生まれ変われる
今この時からでも
昨日は復活祭でした。
桜の季節も終わり、新緑がどんどん茂ります。
季節の移り変わりの速さは私達に時の流れを教えてくれます。
咲いた桜に散らないで!と頼んでも
散り行く花びらに行かないで!と追いかけても
時は流れてゆきます。
例えば以前読んだ本の中身で感じた事は
大事にそこに取っておく必要はなく
新たに読んだ時に感じたことを過去の感じたことに捉われる事なく感じてあげる。
それが自然だし、健康的です。
流れに任せて行きましょう。
過去に習った事
過去に教わった事
過去に信じた事
普遍的なものはその中にはないでしょう。
桜の花びらにはサヨナラとと手を振って
去年読んだ小説は又綺麗な白紙の心で読みましょう。
そこから新緑のようにどんどん芽吹いて茂るから。