祈り
〜雨〜 雨が降り始め 人々は空を見上げた 耳に音が優しく まるで全身を 心地よく流れる音 さぁ、何を流そう 流れ流れてどこへ行こう 毎日違う私達に 毎日違う顔見せて ありがとう ありがとう 耳の奥で聞こえるよ 一呼吸ごとに 生まれ変わる細胞 鼓動と血潮 …
〜人魚〜 水平線に沈む夕陽を 水面(みなも)から見ていたの 空と海が瞬きをしながら 私に話しかけた 遠い目で何を見ている? 全ての衣を脱ぎ捨てれば みんなが同じ 広い空深い海 凛とした一筋の光 私の中を貫いた 海に吸い込まれた太陽が 水面を黄金に染め…
〜自由〜天高き所から 無数の紐がたれていたその紐はどれも許されていたそう、自由だった選ぶのはいつも自分どれを選ぶかは自由自由という名の責任のもと あなたも自由? こんにちは。詩子です^^ 久しぶりになりました。 なんとなく書きたいことが浮かばな…
〜もがく月〜 月が出ていた 水面に漂い歪むシルエット思わずその 黄金の色を纏い(まとい)たくて身を投げた私は静かに沈む 月の黄金に塗れて(まみれて)どんどんどんどん 沈んでゆく深みに嵌まる(はまる) 深みに…上を見た 静かに泡が 私から泡が 月の中…
〜ドロップス〜 まぁるくて 大きくて 優しくて 満たされる口の中 頬張って コロコロと 転がすの寂しくて 切なくて しょっぱくてハの字眉 口への字 ため息の そんな時は ドロップス口の中 投げ入れて 甘い 甘い 甘い 甘い ドロップス 皮をむく カサカサの音で…
〜雨の慟哭〜 降りしきる雨の中 傘もささずに空から落ちる大粒の 涙をあびてあげるからいいじゃない たまには、誰の目も 気にしないで思いのまま その涙、いつのもの? ずっと溜めていたんでしょ 上を見上げて待ってるよ あなたの涙枯れるまで 私は上を向い…
〜引き算〜足りない 足りない 何か足りないまだだよ まだだよ まだまだ足りない もっともっと集めて もっともっと詰め込もう ほら、画用紙に 色を塗ろう この色も あの色も もっと重ねて 元の色が 分からなくなるくらい 塗って塗って塗って 塗って塗って塗っ…
〜溜まる〜 喉元まで持ち上がってきた 想いが文字になってくれた口元から見えている 急いで息を吸い込み飲み込んだ奈落の底へ落ちていく 奈落の底へ落ちていく やっとここまで たどり着いたのに一気にあの場所へ そしてそれは どんどん どんどん どんどん ど…
〜曖昧〜 それがいい事で それが悪い事あなたが間違っていて その他大勢が正しい誰が決めましたか?善悪 正否誰が決めますか メガネは外してますか土壌は同じですか だからもう そんなに自分を責めないで 責めないでください 焦点が曖昧な写真 こんにちは。 …
〜決意〜 甲鉄のハガネの ガシャリと閉まる音とても強くて 何も寄せ付けない戦闘態勢ねぇ、疲れた戦士私の声が聞こえる?あなたの顔が見たい あなたの体温を感じたい 戦いはいつ終わる?着込んだのは自分 脱がないのは自分 鍵を締めたのは自分知ってる?『決…
〜教えたくない〜 海に放り投げた 木の欠片 小さな泡を吐きながら 静かに沈む上を見上げたら 眩しく光る太陽の 破片が散らばり水面に 金色の絨毯、引き詰める華やかで誰もが 美しいと思うそれ 昔、遠くで眺め 憧れていたけれど 今では自分らしくないと 既に…
〜そこにいる〜 砂利の引かれたその道を 裸足で歩いていたんだと足元の石に付いた血を 見つけた時に気付いたよそうだ、痛いはずだった頑張るな、焦るなと みんながよく言うけれどそんなことは知ってるさ そんなことは知っているそろそろ靴下と 靴でも履いて…
〜気配〜 時折風に乗って 飛んでくる花びら身体で感じる気配 懐かしさと切なさを運ぶ※ 遠くて近い 近くて遠いあなたは こうして時間(とき)を 紡ぐ私を見て 何を想うのでしょう あなたの心の中に もう少し触れたかった とりとめのない話 掴みようのない会話…
〜石ころ〜 いびつな形の 石ころが足元にコロン みんなと一緒に 転がれない 転がれない 転がれないって 大丈夫 素敵だよ そのままで 素敵だよそのままで愛してる この間の満月 おはようございます。詩子です。 今日はこちら、生暖かく 風強く、気温高め 海の…
〜リボン〜 ねえ、あの山の向こうには 何があるの? 昔からとても怖くて 見に行くこともできないよだけどそろそろその時が 近づいている そんな気がしてならなくてお願い、私にその力 今あの山の向こうを 見に行く力を下さい 辛さの中のプレゼント リボンを…