詩と哲学的エッセイ〜楽に生きるヒント〜

心から湧き出た詩から楽に生きるヒントを読み解きます。

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

その時に昇華するべく 詩子の詩364

〜もがく月〜 月が出ていた 水面に漂い歪むシルエット思わずその 黄金の色を纏い(まとい)たくて身を投げた私は静かに沈む 月の黄金に塗れて(まみれて)どんどんどんどん 沈んでゆく深みに嵌まる(はまる) 深みに…上を見た 静かに泡が 私から泡が 月の中…

理想と現実 詩子の詩363

〜白〜 白は限りなく白になりたいと思った 少しの不純物を入れずに 純粋なる白になりたい日にかざせばば表面が少し 光の反射で輝くほどに 白になりたいと思った白色は他の何も受け入れないのか ほんの少しの色も受け入れないのか そのどれもが許せないのかた…

エネルギーの注ぐ場所 詩子の詩362

〜あなたであること〜 私は私ここにいる私は私でここにいる? あなたはあなたここにいるあなたはあなたでここにいる? あなたがあなたである意味が ある事を知っている? 何者にもならないで粘土で形変えないで 憧れや理想の中私は私 あなたはあなたで ここ…

半歩先を追いかける。詩子の詩361

〜時のフィルム〜 はしゃぎ過ぎた祭りのあと あの賑やかなお囃子の 音はついさっきまで 邪を払い踊らせたずっとこのままでいたいなと いつまで踊り続けても 祭りの後は静かに 灯りを消し始め※ どんな苦悩も喜びも 全ては流れるフィルムのように 8ミリの音カ…

どこかであなたを誰かが呼んでるよ。詩子の詩360

〜色と形〜 海辺の街 佇む人達 色んな形 色んな色朝日を浴びて 風に吹かれて 化学反応それぞれの場所 求められるところ 必要としてくれるところ 散らばっていく 全て違う 色と形 大きさ 輝き 探すの? 見つけるの?呼ばれるの? はまってく はまってくピタピ…

環境の事 詩子の詩 359

〜膨れ上がる太陽〜 膨れ上がる太陽 膨張する空気 弾けそうで弾けない風船 持ちきれない荷物 溢れかえる排水溝何も知らぬ子供 笑顔と笑い声 手遅れになる前に もう遅い? そんなことない いつまでもあるチャンス 今からでいい 諦めないで 遠くから聞こえる悲…

甘さの力 詩子の詩358

〜ドロップス〜 まぁるくて 大きくて 優しくて 満たされる口の中 頬張って コロコロと 転がすの寂しくて 切なくて しょっぱくてハの字眉 口への字 ため息の そんな時は ドロップス口の中 投げ入れて 甘い 甘い 甘い 甘い ドロップス 皮をむく カサカサの音で…

時には慟哭 詩子の詩357

〜雨の慟哭〜 降りしきる雨の中 傘もささずに空から落ちる大粒の 涙をあびてあげるからいいじゃない たまには、誰の目も 気にしないで思いのまま その涙、いつのもの? ずっと溜めていたんでしょ 上を見上げて待ってるよ あなたの涙枯れるまで 私は上を向い…

そろそろ引き算 詩子の詩356

〜引き算〜足りない 足りない 何か足りないまだだよ まだだよ まだまだ足りない もっともっと集めて もっともっと詰め込もう ほら、画用紙に 色を塗ろう この色も あの色も もっと重ねて 元の色が 分からなくなるくらい 塗って塗って塗って 塗って塗って塗っ…

言葉の行方 詩子の詩355

〜溜まる〜 喉元まで持ち上がってきた 想いが文字になってくれた口元から見えている 急いで息を吸い込み飲み込んだ奈落の底へ落ちていく 奈落の底へ落ちていく やっとここまで たどり着いたのに一気にあの場所へ そしてそれは どんどん どんどん どんどん ど…

囚われすぎる必要はない 詩子の詩354

〜曖昧〜 それがいい事で それが悪い事あなたが間違っていて その他大勢が正しい誰が決めましたか?善悪 正否誰が決めますか メガネは外してますか土壌は同じですか だからもう そんなに自分を責めないで 責めないでください 焦点が曖昧な写真 こんにちは。 …

決意するだけでいい。詩子の詩353

〜決意〜 甲鉄のハガネの ガシャリと閉まる音とても強くて 何も寄せ付けない戦闘態勢ねぇ、疲れた戦士私の声が聞こえる?あなたの顔が見たい あなたの体温を感じたい 戦いはいつ終わる?着込んだのは自分 脱がないのは自分 鍵を締めたのは自分知ってる?『決…

自分の居場所は自分で決めよう。詩子の詩352

〜教えたくない〜 海に放り投げた 木の欠片 小さな泡を吐きながら 静かに沈む上を見上げたら 眩しく光る太陽の 破片が散らばり水面に 金色の絨毯、引き詰める華やかで誰もが 美しいと思うそれ 昔、遠くで眺め 憧れていたけれど 今では自分らしくないと 既に…

元に戻す方法 詩子の詩351

〜仁丹〜泳ぎ回る熱帯魚 チイサナカラダデ 右往左往落ち着きなく動いては 心と身体を切り離す治まることがない時は ちゃんと治めてあげるから大丈夫大丈夫 何も聞こえない 何も見えない 何も感じない上の空そんな風に真ん中に 穴の空いたところに 小さな仁丹…