言葉の行方 詩子の詩355

〜溜まる〜

喉元まで持ち上がってきた
想いが文字になってくれた

口元から見えている
急いで息を吸い込み飲み込んだ

奈落の底へ落ちていく
奈落の底へ落ちていく

やっとここまで
たどり着いたのに

一気にあの場所へ

そしてそれは
どんどん
どんどん
どんどん
どんどん

溜まっていく

腐敗する前に
見えなくなる前に
形が変わる前に

出してあげて

溜まるように咲く薔薇

こんにちは。詩子です。
昨日は近くの植物ガーデンで今バラが満開なので行ってきました。
今のバラはすごい種類があってビックリです。
本来の普通の薔薇ってどこ行っちゃったのかなぁ。

✣✣　言いたい事　✣✣

言いたい事を言い切るってことは、普通に生きてるとなかなかないですよね。

言いたいことを言い切るととても清々しい気分になるのでしょうね。

人は何故、言葉を飲み込んでしまうのでしょうか。

言いたい事をキチンと相手に伝えるのには
少し、色々な気遣いや努力が必要で

それと、相手に対する信頼がないと駄目だと思うのです。

言いたい事を、言いたいだけ言うというのではなくて

心の中のもやもやを無くす為に
必要以上に抑え込まないということや

コミュニケーションを怖がらない、そんな所でしょうか。

✣✣　ホ・オポノポノ　✣✣

ハワイでは、ホ・オポノポノという習慣があると聞いたことがあります。

私の記憶の範囲では、一日の終わりに家族が集まり
今日あった出来事を話す。
そして、その事について語り合う。

心にある、悩みや
ちょっとしたトラブルを解決する為にみんなで知恵を出し合って
心の中がスッキリするまで話をする。

その日の事はその日のうちに、外側に出し、分かち合い消化するという感じかなぁ。

そんなことだったような記憶があります。

そのことを聞いた時は、そんな生活を毎日続けられたらいいなぁと思いました。

精神衛生にとてもいい。

でも、お国柄とかもあるでしょうから
一概には言えませんけど。

だけど、何かの折にでも
言いたくて口まで出かかったものや、躊躇して言い切れなかった事を伝える事ができて

それでキチンとコミュニケーションを終わらせることが出来たら、どんなに気持ちが良いでしょうか。

✣✣✣✣✣✣

人はとかく、
一度経験したことに基づき
次の予測をしてしまうという傾向を持っているので

相手に確かめる事なく
勝手にこちらで相手の言葉を予測して、コミュニケーションを終了してしまう

そんな事も結構あると思います。

その言葉達は
一度自分の中で芽生えた想い、言葉達は
一体何処へ行くのでしょうか？

全く無かったことのように
消えてはくれないと思います。

きっと
私が想像するに
随分と自信をなくして、しょげているのではないかと思います。

或いは、

どうせ自分なんか…
というようにイジケてるかもしれません。

✣✣✣✣✣✣

人はよく、その思いを解消する為に友人や誰かに
その時言えなかったことを聞いてもらったりして
言葉を無かったことにはせずに
外に放出していますよね

そういうことをやはり、したほうがいいのかもしれませんね。

ねぇねぇ、聞いてよって。

私はどうもそれが出来ません。

何故できないのか考えてみました。

一番ぴったりくる答えは

『又その時に戻りたくない』

かなぁ。

そんなこと言わずに
きちんと戻って
放出させて上がる方がいいのだとは思っているんですが

どうも。自分ではできません。

けれども、

たまに、きちんとコミュニケーションをとって

本当の気持ちを伝えたり
そして、それを相手が分かってくれた時などは

とても気分が良く
気持ちいいと感じます。

✣✣✣　今日の詩　✣✣✣

今日の詩は、
その、口元まで出てきてくれた言葉達を
置き去りにしてしまうという詩です。

言葉もエネルギーだから
そのまま放置していたら
腐ると思うし。

消えずに溜まるでしょう。

そして、そのうちに
姿を変えてしまうかもしれません。

なんでも循環が大切だなと思います。

川の水だってそう。

滞れば腐る。

身体のいわゆる、『気』もそう。

健康には不可欠な気の流れ。

想いも、言葉も
同じことでしょう。

一人で閉じこもらないで
本当の意味で相手を信頼し
言葉の循環が出来たら一番いいなぁと思います。

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