詩と哲学的エッセイ〜楽に生きるヒント〜

心から湧き出た詩から楽に生きるヒントを読み解きます。

明日は何色? 詩子の詩466

〜明日は何色〜

 


明日何を着ようかと

クローゼットを見回す

不意に訪れるデジャブ

 

大好きなブラウスに

ついた残り香

私をトリップさせる

 

絵本のページを

めくったの

誰からも愛されたいと

思ったの

みんなの笑顔が見たいと

願ったの

 

後悔のない人生を

送りたいと夢見て

隣の芝生ばかりを見てた

 

 

懐かしい写真の

私は笑っている

アルバムの中で永遠に

 


物語を読み返し

ページを開くの

新しい絵の具に持ち替え

色をつけたの

気が付けばみんな

笑ってたの

 

記憶の中のアルバムに

太陽の日を当てた

温まった想い出は

スルスルと浮かび出す

 

随分と歳を重ねた

あなたの背中は

小さくなったね

 

あの頃に大きくなったら

お父さんの

お嫁さんになると

約束したのに

ごめんね

 


明日の色を塗るよ

素直になって塗ってみる

みんなの笑顔を思い浮かべて

 

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幾つになっても男の人は背中で語る。

背中が全てだ。

言葉はいらない。

見ればわかるから。

一緒に歩くのはどれくらいぶりでしょうか

歩調をあなたに合わせる必要がある

そんな時がもう来ていたんだと、気付きました。