詩と哲学的エッセイ〜楽に生きるヒント〜

心から湧き出た詩から楽に生きるヒントを読み解きます。

悩み多き時には 詩子の詩459

〜大地〜 今日の日は賜物 当たり前、そんなもの この世には一つもなくて 自分のことばかり 考えていると 賜物はどんどん見えなくなるよ 宇宙の星たちや 潮騒の音も なくなってしまったら どうやって手に入れようか 大地が怒り出す前に ちゃんと自分の足で 本…

コーヒーの雫を眺めるように 詩子の詩458

〜コーヒーの雫〜 今この時の 喜びや悲しみを あの、朝の心地良い ドリップコーヒーの 一滴の雫のように 味わおう 苦いコーヒーも 爽やかなコーヒーも 香しく、全身の細胞を 震わしている ただひたすら 至福のひと口を するその時まで 五感を研ぎ澄まし ただ…

愛を探して 詩子の詩457

〜残煙〜 本当の愛が 欲しいと言って 探し続ける日々 だけど、本当の 愛なんてどこに あるのだろう これが愛だと 誰か教えて 遠い空のかなたに 叫んで聞いた 愛される自信 なくて何度も 確認していた だけど、何度 確かめたところで 満たされない 自分の中に…

感じる心 詩子の詩456

〜感じる心〜 美しいものを 美しいと 感じる心を 素直に表現する 恥ずかしがる事 ないじゃない 自分の中にある 喜びを 表現する事 難しい事じゃないでしょ 今感じた その心を 今現そう 今感じた心は 今しか感じられない 子供のように たまには 情緒を 我儘に…

愚かなこと 詩子の詩455

〜ずっと〜 ずっと比べていた あの人と ずっと比べていた あの事と ずっと比べていた あの時と ずっと比べていた 過去のわたしと ずっと比べていた 持っているものを ずっと比べていた 幸せを ずっと比べていた 健康を ずっと比べていた 豊かさを ずっと比べ…

簡単な事 詩子の詩454

〜大きな木〜 大きな木の下に 静かに腰を掛けた それは丘の上にある 街の全てを見渡せる場所 今は何もない 花も葉も実も それでも堂々と立つ あなたが好きで 大きな木は何も 望まずただ立ち たまに来る私を 何も言わずに受け止めた 春になれば葉も 茂り、花…

願いはただ一つ 詩子の詩453

〜願い〜 毎日笑顔で キラキラと輝いて 人には優しい目を向けて 暖かく包み込む そんなあなたが 羨ましくて その強さに 憧れて あぁ、カタツムリ 背中に色んな想い 詰め込んで 今日も明日も明後日も 生きて行くんだ 長く生きれば 誰だってあるよ 人に優しく…

キレイ過ぎはつまらないから。 詩子の詩452

〜未完成〜 光った真鍮(しんちゅう) 完璧なフォルム 誰もが認めるような 整ったスタイル 非のうちどころのない 誰もが振り向くような あ〜つまらないそんなもの 心が動かない あ〜惹かれないそんなこと 心掴まれない 雑なくらいの未完成 ささくれだった心…

憧れの存在 詩子の詩451

〜憧れ〜 生まれて何年経った? もう笑えるほど生きてる 毎日笑ったり泣いたり 忙しく歩いた 思えばお遠くへ来たもんだ 一体何を探してる? 全ては君の中にあるのに ないものを探すのは もうお辞め 金輪際(こんりんざい)しませんと 三つ指たててごめんなさ…

今、言葉に出して。 詩子の詩450

〜カタツムリ〜 愛って何ですか? 湧き上がってくるものですか? 泉のようにこんこんと どこかに隠れてしまったと あの日に無くしてしまったと 涙を流す彷徨い人 カタツムリ、貝の中 詰め込みながら歩いてる 涙の雫で葉に書けば 求めて止まぬ五つの字 あの日…

どんな毒でも消せる。 詩子の詩449

〜Not poison〜 曇りの空少し目を逸らし 何もかもに白旗を 振ってしまいたい きっとあなたは どれだけ私が 目を逸らして 疎ましがったって 待っていると 言うんだね どれだけ隠しても あなたの目の届かない場所へ 逃げたところで 無駄なんだね 茨の道だと 思…

沈む夕陽 詩子の詩448

〜沈む夕陽〜 夕陽は音を立てた 想いもよらぬ音だった 水色とオレンジを 混ぜ合わして こちらを見ていた 想いもよらぬ顔をして もしかして 知っていましたか? 毎日あなたの事を 考えているのを 毎日目で追いかけているのを あなたを見ると 泣きたくなった …

明日は満月 詩子の詩447

〜メモリー〜 浅い眠りを繰り返して 現実か否か分からない 想い出そうとしなくても いつも私の中にいる 明日は満月 とても明るい月は 私を正直に させるかも知れない そんな夜だけは あなたと話したい 毎日にこやかに過ごす 日常それはそれとして 多次元空間…

嘘で固めるよりは美しい 詩子の詩446

〜Word〜 美しくて 優しくて キラキラして そんな言葉 だけなら 上滑り 時には 辛辣な 時には 牙を剥いた 時には後ろ向きな 言葉を聴きたい どうしても疑って しまうのは 奥の方にしまわれて ひのめをみず 寂しがって 俯いた 数々の想いと 嘘のないWord 綺麗…

ゆらぎ、心揺さぶる 詩子の詩445

〜ゆらり〜 ゆらり、揺らぐ 波間に漂う小舟 心揺さぶる ゆらり揺らぎ 人は惹かれるの 掴みそうで掴めない 笹で作った小舟 そう、ゆれて揺れる。 掴みどころがない 分かったようで分からない あるようで無い 無いようでもある 追うと逃げるよ 掴もうとすれば…

こっぱ微塵 詩子の詩444

〜風〜 風が流れて いつも斜(はす)に構える あなたを通り過ぎた 一度だけ見た事がある 真っ直ぐな瞳は 瞬時にあの頃へと 私を連れて行った へそ曲がりとはよく言ったね 真っ直ぐに見られない 風はあなたを通り過ぎて ゆくだけなのに 素直な心を隠し通して …

サイコロ 詩子の詩443

〜サイコロ〜 いつも決まっている サイコロを振ったら いつも決まっている いつも通り過ぎる ちょうどいい数字の 目が出ることはない いつも少し手前 いつも通り過ぎた 恋が何なのかさえ 愛が何なのかさえ ボクはまだ知らないけど 後ろ髪を掴まれて戻り たい…

メロディ〜人生狂わすタイプ〜 詩子の詩442

〜メロディ〜 あなたの曲を聞くと 本当の私になってしまう だから怖くて聞けないの 何か強い麻薬を 飲まされたように 酔いしれる 知りたいけど知りたくない世界 見たいけど見たくない世界 それをあなたは正直に 全てをメロディに乗せる 泣き出したい程 どこ…

最後のページ 詩子の詩441

〜最後のページ〜 最後のページをめくったら そこに書いてあったのは 誰も知らない事だった 人生は分からないことばかり だけど、本当は知っている 最後のページをめくるまで ラストは分からないけれど どんな筋書きでいこうか どんな起承転結で行こうか 少…

波間に 詩子の詩440

〜波間に〜 右を向いても 左を向いても 何も見えない 前を向いても 後ろを振り返っても 何も見えない 心の中にある どこか遠いところ あの時二人で 描いた物語 毎日生きていても 今が見えない 毎日笑っていても 今日が見えない 波間に漂う いつのかも分から…

胸の中で 詩子の詩439

〜胸の中で〜 きみはボクを見ると いつも歌を歌う とてもかわいい君 いつまでも笑って ボクを楽しませて 手のひらで包んで 温もりを感じながら いつまでもそばにいて 温め合っていたい ある日突然 歌は聞こえなくなった ボクから逃げた訳じゃない ただの運命…

ソロモンの詩 詩子の詩438

〜ソロモンの詩〜 贖いに満ちてる 剣は錆び付いて 思い通りの城 見上げて空を見た さんざめく人々 亡骸は癒えない 昔人に聴いた 闇は深く積もる その時がいつ来るのかと 待ち焦がれた民衆 愛が何かも知らぬまま 掛け声と共に走り出す 何の為に戦い 何の為に…

ある夜〜人生の課題〜 詩子の詩437

〜ある夜〜 頭が疲れていた 目を瞑って 頬杖をついた 音は全て消して 日常の小さな電子音の 響きだけが振動している 静かだから うん。 そうか、これが必要なんだね。 これでやっと本当の事が分かる 静という字は何故 青に争うと書くのだろう 静か その先に…

鍵穴 詩子の詩436

〜鍵穴〜 辻褄(つじつま)のあわない セリフは言わないね あなたは色んな 言葉を吐くけれど どんな辛辣な どんな不本意な どんなに尖ってる 言葉を並べても 私はいつもの小さな鍵穴を 覗いてはあなたを探す 言葉で埋もれたあなた探す いつも夢を見るの ポケ…

雪〜全てを覆い尽くして〜 詩子の詩435

〜雪〜 雪は降り積もる 静かな音を立てて 全てを覆い隠し 純白にしてゆく 何もなかったかのように 全てを覆いつくす 何もなかったのよう なかったかのように 全てを輝かせ 光が嘘を作る まるで何も 何もなかったように それは一瞬のプレゼント 心を休ませる …

本当のこと 詩子の詩434

〜本当のこと〜 美しい光が 天から降りてきて 美しい木々や 花を照らしていた 空は澄み渡って 雲はひとつもなく 美しい世界が 目の前に広がる 美しいものを見るたびに 心が辛くなってゆく ささくれは深くなってゆく スープの上澄みを飲み 味わった気になって…

何百年も待つ鳥 詩子の詩433

〜何百年も待つ鳥〜 かすれた声で泣く 鳥が窓の外で 何かを言いたげに こちらを見つめてる 前にも会ったこと あるような気がした 鳥の言葉なんて 分かるわけないのに その時は何故か分かったの あなたの言いたい事が どんなに離れて暮らしても きっといつか…

ペンシル 詩子の詩432

〜ペンシル〜 荷物は少なめに 足りないものはきっと きっと無いから なるべく軽くして これから旅に出る 行き先は決めない だって生きる限り 行き先は分からぬ旅 重い荷物は邪魔なだけさ 体一つで生きていく 足りないものはきっと無い 足りないものなどきっ…

時の折り紙 詩子の詩431

〜時の折り紙〜 いつもと同じ朝 いつものように過ぎて いつものように又 時は流れていく 吸い上げた空気の 粒が身体に満ちる 愛してると言った あなたが甦る 同じ靴を履いて 同じ化粧をして 同じ時間の中 時を折り続けた あぁ、心が 時の流れを拒んでも あぁ…

自分自身を生きる道 詩子の詩430

〜陽炎〜 もうすぐ、あの橋を越える 違う世界に憧れの世界に 川は流れ水面(みなも)は銀色に 川を漂い流れる帆 寂しげに輝いてる やっと自分を生きると決めた 潔いまでの清らかさ 川の流れに身を任す 当たり前のように信じて やっとその時が来たんだね 風に…