ゆらぎ、心揺さぶる 詩子の詩445
〜ゆらり〜
ゆらり、揺らぐ
波間に漂う小舟
心揺さぶる
ゆらり揺らぎ
人は惹かれるの
掴みそうで掴めない
笹で作った小舟
そう、ゆれて揺れる。
掴みどころがない
分かったようで分からない
あるようで無い
無いようでもある
追うと逃げるよ
掴もうとすればスルリ
実態のあるようで無いあなた
掴もうとすれば逃げる
逃げると姿を見せるの
人はそれに惹かれる
揺らぎ揺らいだ声
笹の葉で作った小舟
もう諦めたなんて
思っていた
そんな時にほら
また姿を見せるズルいやつ
何の振動も感じない程
真っ直ぐで強いものに憧れて
いたけど
ほんとは知ってる
揺らいだもの勝ち
揺らいで
揺らぐの
早く
捕まえて
早く
見つけてよ
揺らいで
消えたら
ほら早く
見つけてよ
波間に
消える前に
掴めそうで掴めないものは心を掴んで離さない。