詩と哲学的エッセイ〜楽に生きるヒント〜

心から湧き出た詩から楽に生きるヒントを読み解きます。

こっぱ微塵 詩子の詩444

〜風〜

 

風が流れて

いつも斜(はす)に構える

あなたを通り過ぎた

 

一度だけ見た事がある

真っ直ぐな瞳は

瞬時にあの頃へと

私を連れて行った

 

へそ曲がりとはよく言ったね

真っ直ぐに見られない

風はあなたを通り過ぎて

ゆくだけなのに

素直な心を隠し通して

一体何が怖いというの?

 

頑なな心

石のように固めて

知らないとでも思った?

 

意外と見えているんだよ

その瞳の奥の震えた

子供のようにピュアな

アイデンティティ

 

石のように固めた

今までの人生、それは幻想だよ

魔法の杖で胸を一突き

すればいいだけなんだ

何もかも砕く自信あるけど

ねぇ、やってもいい?

 

石のように

固めたあなたの心

爆薬を仕掛けてもいい

一瞬でこっぱ微塵させる

 

大丈夫だよ

怖くないよ

大丈夫だよ

怖くないよ

大丈夫

 

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やってみたらいい、なんだって。

大した事ないよ。