詩と哲学的エッセイ〜楽に生きるヒント〜

心から湧き出た詩から楽に生きるヒントを読み解きます。

サイコロ 詩子の詩443

〜サイコロ〜

 


いつも決まっている

サイコロを振ったら

いつも決まっている

いつも通り過ぎる

 

ちょうどいい数字の

目が出ることはない

いつも少し手前

いつも通り過ぎた

 

恋が何なのかさえ

愛が何なのかさえ

ボクはまだ知らないけど

後ろ髪を掴まれて戻り

たいな、あなたのところ

戻りたいなあなたの胸

戻りたいと思っていい

ちょうどいい目が出ない

 


恋が何なのかさえ

愛が何なのかさえ

ボクはまだ知らない

サイコロはいつもほら

止まりたいところでは

止まらないんだね

ボクは大体いつも

ほんの少し手前か

ほんの少しだけ

行き過ぎる

 

 

何度も振り返り

確かめながら歩く

二人並んで歩く

事はなくなった

 

恋が何なのかさえ

愛が何なのかさえ

ボクはまだ知らないけど

サイコロに願いを込めて

 

ちょうどいい目が

出るまで振り続けた

振り続けていた

振り続けていた

 

知らない間にキミが

見えなくなってた

スゴロクの一回休む

早く出ないかな

 

そしたら、待ってる

ここで待ってるよ

キミが見えるまで

 

いつも決まっている

サイコロを振ったら

いつも決まっている

いつも通り過ぎる

 

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恋も愛もすんなりいかないのが魅力。