詩と哲学的エッセイ〜楽に生きるヒント〜

心から湧き出た詩から楽に生きるヒントを読み解きます。

鍵穴 詩子の詩436

〜鍵穴〜

 


辻褄(つじつま)のあわない

セリフは言わないね

あなたは色んな

言葉を吐くけれど

 


どんな辛辣な

どんな不本意

どんなに尖ってる

言葉を並べても

 


私はいつもの小さな鍵穴を

覗いてはあなたを探す

言葉で埋もれたあなた探す

 


いつも夢を見るの

ポケットを探りながら

この鍵の穴に合う

美しい鍵を探す

何度繰り返しても

何度繰り返しても

ハマらない鍵ばかり

わざと違う鍵を持ち歩いている

と思えるくらいに

 

 

 

うっすら見えるから

覗いてみたくなる

私の知らない

あなたの後ろ側

 


私の知らないあなたの

過去を勝手に決めた

そのイメージに嫉妬して

一人で涙流しても

 


いつも夢を見るの

寂しい夢ばかり

鍵穴の向こう側は

私の知らない世界

 


何度探しても

合う鍵がなくて

一枚のドアに

隔たれた世界を見た

 


何度探しても

美しい鍵はない

言葉で埋め尽くそう

向こう側が見えなく

なるほどに

愛に溢れた言葉が出るまで

 

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美しい言葉は無理やり出さない

裏側の言葉が寂しがるから。

 

このような形態のブログになってからも覗いてくださる方がいてくださって感謝しています。

ありがとう❣️

 

詩子