詩と哲学的エッセイ〜楽に生きるヒント〜

心から湧き出た詩から楽に生きるヒントを読み解きます。

波間に 詩子の詩440

〜波間に〜

 

右を向いても

左を向いても

何も見えない

 

前を向いても

後ろを振り返っても

何も見えない

 

心の中にある

どこか遠いところ

あの時二人で

描いた物語

 

毎日生きていても

今が見えない

毎日笑っていても

今日が見えない

 

 

波間に漂う

いつのかも分からぬ

遠いところから来た枯葉

 

目を逸らさずに見つめて

目を逸らさずに見つめて

目を逸らさずに見つめて

飽きるほど見つめて

飽きるまで見つめて

 


どこか遠いところから

流れ来た枯葉は

ただそこを漂った

ゆらりゆらり

 


どんだけ太陽が昇り

どんだけ沈んでも

 


飽きるほど見つめて

飽きるほど見つめたら

波間に消えた

どこかへ旅立った

 

やっと景色が変わる

今に色をつける

焦点が合い始め

時が動き出した

ほんの少し先の

未来を感じるの

 


膝を曲げてうずくまり

足元に文字を書いて

何度も消したり書いたりした

 

 

最初から分かってた

そう言ったとしても

先の事なんて

誰にも分からない

 

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海はロマンに満ちている