詩と哲学的エッセイ〜楽に生きるヒント〜

心から湧き出た詩から楽に生きるヒントを読み解きます。

しごとの思い出

かれこれ、なんだかんだと
美容師をやっています。19歳からこの世界に入り、今は美容師でもウィッグのお仕事をしています。
あー、もう34年くらいやってるんです。
ハイ、そんな年です(笑)

最初に入った美容院は大きなところで、お客様ご案内もマイクでするようなところでした。
スタッフの人数も多く、楽しかったです。
先輩もいい人ばかり😊

当時は地方から出てきているスタッフが多くて、一人暮らしの子なんかは(特に男の子)は栄養失調になってしまう子も珍しくなかったんです。低賃金(当時は技術を教えてもらいながら働いていますから、当たり前と思っている時代)週一のお休みに加えて、休みはお勉強(自腹の研修)普段のお仕事終わりはお店でお勉強会。遅い時間まで・・・。でも、お店の真下が居酒屋でその後は飲み会で日にちをまたいで(笑)
忙しく疲れて、でも楽しくって・・・。そんな中でも地方から出てきている男の子一人暮らしは、一日カップラーメンのみとかそんな感じで体を壊し、実家に帰らざるを得ないみたいな感じが多かったです。

色々な人がいました。脱サラ30代で美容学校に行き美容師になってる人や人間的に難ありの人も・・・。
だけど19歳から24歳くらいまでの間お世話になったのですが、先輩に甘えてはしゃいで疲れて飲んでまた遊んで楽しかったな~~。
美容院の売上は技術者の先輩が上げてくれていましたから、インターン、中間(今でいう、アシスタント)は大変だけど責任がないというか背負っているものがなく、そのような意味で気楽だったなと思います。

技術者の先輩は男女ともに素敵な人たちばかりで・・・
でも年齢的なタイミングで同じ時期に何人も辞めて、故郷に帰ったり、開業したりと重なってしまいました。
そうです、稼ぎ頭が一気にお店を辞めてしまったのです。

美容院というのは大体お客様は人に付きます、技術者に。
なので一気に技術者が卒業したお店は、売り上げが激減してしまうのです。。。
私のお勤めしていた店も、例にもれず売り上げが大変なことになってしまいました。

残された技術者初心者、中間性、インターンでその穴を埋めることはとてもとても無理!
そのようにみんな思っていました。
実際無理です。
だけど、いろんな知恵を出し合って、お客様に対する付加価値、シャンプー後のネックにスチームタオルとか(当時はそんなことする店はない)マッサージ。
技術力アップ、新規開拓のチラシ配り。今思うと、若くて素直でみんなが一つになって
同じ目標に真摯に向き合っていました。
絶対にお店の売上を、先輩たちの抜ける前までの状態に戻すぞ!!ってみんなが信じて思っていたんですね。

技術力もそこそこの中間性の私たちが頑張って頑張って新規客をつかみ、出来ない技術の向上に力を注いだり、頑張って店販商品を売りました。
なかなか思うように数字がついてこないときもありましたが、みんなで頑張りました。

そして、先輩方が辞めた後の一年の締めくくり12月31日の最後のレジ締め・・・
その年の締めくくりの1年トータルの売上を、スタッフみんなでカウントして・・・・
とうとう・・・とうとう・・・・
・・・ナントあれだけ下がってしまった売り上げを・・・・・・・

先輩方がいる時の売上を1年最後の締めで・・・・・
超すことが出来たのです!!
売上のカウント、今みたいにPCなどありませんから、みんなで声を上げて数えて、前年の売上を越したと分かった時はもう大歓声!!!
やり切った充実感と喜び、信じられない気持ちと、出来ないと思っていたことを超えたという充足感。
一気に色んな感情が押し寄せて。
声を上げてみんなで大歓声!私は泣きました(笑)
本当に嬉しかった。、中にはそんなことやっても無理だろう…っていうようなこともあったし
だけど、みんなで話をして何でもやってみよう、やってみないと何もわからないよ!なんていいながら頑張ったんですよ。

この経験は私の中にこの年になっても残っています。
無理だと思っていたことが自分たちの努力で乗り越えることが出来たのですから、ちょっと考え方も変わったり何より、一人ではなく、みんなでやり切った感じがとてもとても・・・💛
いい思い出です。『力を合わす』残念だけど、大人になるとなかなか出来なくって・・・・。
だから、私にとって本当に輝かしい、いい思い出なのです。

『ありがとう』って今でも言いたい思い出なんです。



転職nendo×はてなブログ 特別お題キャンペーン #しごとの思い出

転職nendo×はてなブログ 特別お題キャンペーン #しごとの思い出
by 株式会社Jizai「転職nendo」