詩と哲学的エッセイ〜楽に生きるヒント〜

心から湧き出た詩から楽に生きるヒントを読み解きます。

遠回りしても諦めず 詩子の詩63

〜月よりも優しく〜


海の水面に
月の光が映る

 

穏やかに
静かに
笑うよに

 

柔らかい
金色の光が
揺れている

 

心の中の
荒れ果てた
ささくれは


何事か
分からずに

 

いつからなのかも
分からなかった


愛を探していた日々の
時はあまりにも長く

 

もう時計の針は
終盤に近い

 

どんなに遠回り
をしても
辿り着けるなら


今は勇み足
踏みながら
耐え忍び


諦めていた事も
急に溶け出す
ミルクのよう


長い道のり
の後の光は

 

月よりも穏やかに
安堵を与え

 

背負った重みも
感じぬように

 

 

月よりも

優しく

月よりも

優しく


f:id:Umino-Utako:20200530195835j:image

 

こんにちは!Utakoです😀

少しずつ、日常を取り戻す準備が始まっているようですね、

6月からは随分と色々な経済が動き始めそうです。

マスクも暑いし大変だけど

何とかコロナと共に穏やかに歩いていきたいものですね。

 

先日、実家に帰ってきました。

その時に思ったことを書きますね。

この詩は私の感じた事。

 

我が家は両親の不和があり、子供である私と姉は心がいつも不安定な…というか

ある種の闇を抱えていくような状態で生きて来ました。

 

その理由は両親の不和から発生しているものですが、私達にとって…私にとってかな?

その何が、その中の何が一番

いつでも、あの時に私を縛り付けていたのか

そんな事が少し分かった気がしたので

書いていきます。

 

子供の頃から毎日罵声が飛び、朝でも昼でも心が休まる時はなく

5歳年上の姉は私にとって本当の保護者のような存在でした。

姉がいたから私は大丈夫だったのです。

母は夫婦の不和が原因でいつも苛立っており

子どもたちに当たったり、理不尽なことを言ったり、私達は怒鳴られたり叩かれたりしていました。

こんなことは誰にも言えない、恥ずかしいし、とても言えないとずっと思って育ってきました。

姉も私もずっと心にそのようなものを抱えて生きてきました。

 

そんなことも影響しているのかは分かりませんけど、姉は結婚する前から

大きな問題を抱えました。

詳しくは書けませんけど

命に関わることや家出や、駆け落ちやそんなことが沢山あったのです。

暫くは私達は姉の居場所を知ることも出来ず

とても心配して過ごしていました。

 

しかし、その結婚で子供をもうけて

駆け落ちで遠くに住んでいた姉は

家族揃ってこちらに帰ってきて

何を思ったか、両親と2世帯で住みたいと言い出しました。

 

私は、そんな事しなくてもいいのにって

思いましたけど、

女二人の姉妹で、父は長男で墓守してましたし、そんなことも気にしてなのかなと思います。

 

そして、駆け落ちで姉を連れて行ってしまった兄と息子二人連れて

私の両親と2世帯で暮らし始めたのです。

 

やはり色々トラブルはおきました。

でも、孫がいますので、

その子達のおかげで何とか乗り越えながら生活して来て…

孫二人は私達と両親のそんな関係性も

知らずに、とても爽やかな良い子に育ちました。

そして、今は二人共独立しています。

 

そんな矢先、義兄がガンになってしまい、4年間の闘病の末、昨年の9月に天国に行ってしまいました。

 

私の両親は80を超え、姉は50代後半です。

 

今は姉は2世帯の2階に一人で暮らし、一階に両親が暮らしています。

 

兄が亡くなったあとから、少しずつ感じていたのですが、

 

姉と両親はよく話をするようになりました。

 

心の中では両親本当に姉を心配し、姉は両親に少し甘える頼るような気持ちを持っている。

会話が増え、笑顔が見える。

そんな姿を見ていたら、私の中にあったバリケードのような、壊れたタイルのような物がカラカラと落ちて風に乗ってサァ〜っと飛んで行きました。

 

生まれてから家族としてこんな雰囲気になったと感じたことは無かったからです。

 

そして私は思いました。

私の中の辛い気持ちというのは、

姉の事もあったんだなと。

姉の心が両親を受け入れている姿を見た時に(私が感じているだけかもしれないけど)

 

私が求めていたものは家族がお互いを受け入れると言う事。

 

今まで、両親も姉もお互いの悪い所ばかりを口にしては私に言ってきました。

私だけが離れた所に暮らしているから

どうしても私に愚痴を吐くのですが

それはとても聞いているのが辛かった。

家族が家族のことを悪く言う時、それは

その中に私も入っていて(血)

愚痴を聞くと同時に、私は私自身を否定されていると感じていたのだと思います。

 

それが、兄の死の後から

なくなったんですね。

そして、目の前で、私が求めていた

家族の姿があった。

 

とてもとても長い道のりでした。

だけど、生きているうちに、こういう姿を見る事ができるとは私は思っていなかったのです。

過去の出来事、そして2世帯での同居生活

その後、色々あり

この様な事が現実に起こるとは

なんの期待も無かったのです。

でも、今

姉は両親の存在に感謝し、両親も心から

姉を心配しているのだと思います。

 

 

未だ母は父の愚痴ばかり言ってますが、もうそんなのいいです(笑)

 

本当に良かった。

 

その一言です。

 

月の光よりも

優しく、穏やかな光を

一度でも見たのだから

満足です。

 

 

最後まで読んでくださった方

本当にありがとうございました。

 

 

☆抗がん剤や病などで髪を失った方の医療用ウィッグを作成しています。

喜んでくださった時はこちらが力を頂いています!!