ネガティブは更新される。詩子の詩388

～階段～

あまりにも長いこと

歩いてしまった

 
背中に背負った

荷物が気になった

一体いつ、詰めたものだったか

暫く中は見ていない

だけど、ふと気になった

重い重いとフーフー言いながら

背負ってきた荷物

中に何が入ってたっけ

今日、急に気になった

そろそろ、中身を見てみようか

そんな気分になった

足を止めた

荷物を下ろしてみた

ん？

何か違う気がした

思っていたより、荷物は軽かった

中身を見てみた

うん、やっぱり違うな

自分で思っていたものと違うものが

思ったより健やかに入っていた

荷物から目を離し

顔を上げると

目の前には階段があった

もうこの荷物は

ここへ置いていこう

そう決めて、目の前の階段に

足を伸ばした

一段、上がってみた

景色は変わった

今日、一段上がってみない？違う景色を見に。

おはようございます。詩子です。

やっぱり少し空気が秋寄りになってきてる気がする。

まだまだ暑いけど、夏が終われば

怒涛のように又日々が過ぎるんだよなぁ。

★★  ネガティブを増大　★★

私たちの日々の【想い】って移ろいますよね。

変わってゆく。

同じようでも少しづつ微妙に違う

過去に背負った荷物は過去の想いが詰まっているわけですけど

その時のまま、古いまま。

だけど、時は経ち自分自身は変わっている。

想いだけが置き去りです。

私達、実はその想いをネガティブな部分を自由に

増大したり誇張するように自分自身のカバンに

大切に保管しているのではないかと思います。

過去の出来事、嫌な事を仕舞い込んだカバンの中身は、ネガティヴ更新されていくうちに

事実よりもっと厄介な荷物になっているかもしれませんよ。

★★  重荷の本当のところ　★★

人の記憶や想いは今の自分によって実は

見え方も感覚も違うそうです。

言うなれば、今が幸せなら？今がいい状態ならば

過去の見え方が変わると言う事。

特別幸せじゃなくてもいい。

【今の自分】にフラットになる。

過去のものは過去のもの、大切にしがみついてももう古く通り過ぎたものであり

通り過ぎたことである。

その荷物に執着するには訳がある。

【許せない気持ち】

【受け入れられない】

【手放せない】

そろそろ、カバンの中身を確認してみてはいかがでしょうか？

実際にあった事

それに付随する感情

そこにあった自分の気持ち

そういうのを、並べてみたら

今の自分はどのように感じるのでしょうか。

何か違うものが見えるかもしれない。

そして、感情と出来事を別にして分けましょう。

★★出来事と感情と自分は別々　★★

実際にあった事、その時の自分の感情

そして今の自分。

実は全てが別々です。

それを、感情や辛さに翻弄されてまぜこぜに

してしまっているのです。

ザラっと風呂敷に広げて、並べてみると

意外な事実が見えてくるかも知れません。

【出来事】

【感情】

【自分自身】

に分けてみればもしかして

一歩引いた今の自分が、何かを感じ取って

何かを教えてくれるかも知れません。

わざわざ、嫌な事を思い出して見直す必要もないけれど

意外と、想像よりも小さなものかも知れない

意外と想像よりも辛くはないものかも知れない

 

★★   今日の詩　★★

重い荷物を背負ったままでは

階段など登る気も起きませんが、もしも

降ろせたら一段登れるかも知れません。

誰しも、そんな瞬間があるかも知れない

そしたら、最初の一歩、一段だけでいいから

登ってみる。

そしたらたった一段なのに

ビックリするくらいに景色が変わって見える。

そんな風に思って書いた詩です。

余談ですが、私は今マンションの2階に住んでいます。

階段で一段上の階に登ると、みるみるうちに視界が広がり、別世界のように感じます。

意識もそのようなものかも知れないと

思ったのです。

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