詩と哲学的エッセイ〜楽に生きるヒント〜

心から湧き出た詩から楽に生きるヒントを読み解きます。

顔で笑って心では? うたこ2

~探して~

心の中を風が過ぎる
飛んでいく紙ひこうき
水色で白くて先が尖って
透けていた

少し寂しくて泣きたくなる

小さい頃に繋いだ手
離した瞬間に擦りむいた
あの感じ
ヒリヒリして何かがしみる

ボクの中から何を取ったの?
痛い所をさすってみた
すりむけたような その場所は
彫刻刀で薄く削ったよう

紙ひこうきはどこへ行った?
紙ひこうきはどこへ行った?
大切なものを取ったでしょ?


この感覚は忘れられない
格子戸に隙間風
背中から抜けていく

この隙間
埋めるもの
見つける旅に出ていくよ

あー、この感覚知る
必要があったんだ
これを知らなければ
探せない

ここを埋めるものを
探せない

いいんだ、知っていて

辛くて寂しくて良かったんだ



世の中、寂しくても寂しい顔しててはいけないような、暗い顔していてはいけないような
少なくとも私はその様に振る舞って生きてしまうタイプです。
元々陰と陽で言えば、間違いなく陰ですしね
本当は仮面などつけずに、ありのままの自分でいれればいいんですけど。

この詩は私の感じる寂しさ
何かが足りないという不安感、孤独感を書いてみました。
だけど、それがあるからこそそれを探せるし見つけやすいんだと言うことです。
素直に心を開くことができたら、きっと直ぐに見つかるのでしょうね。


抗がん剤や病などで髪を失った方のウィッグの作成をさせて頂いています。喜んで頂いた時にはこちらが力を頂いています。