詩と哲学的エッセイ〜楽に生きるヒント〜

心から湧き出た詩から楽に生きるヒントを読み解きます。

次の春分の日、何を破壊し何を再生しますか? 詩子の詩484

〜再生〜

 

繰り返し訪れる波

私に何かを言っていた

何があっても何もなくても

毎日当たり前のルーティン

 

波打ち際の小石が好きで

波達に弄ばれて

上を向いたり下を向いたり

浜辺で踊る踊る踊る

 

 

何も言わないでここに立つと

泣いてたあの子も泣き止んで

明日に向かって歩き出す

そうだね、ここはそういう場所

ただ、繰り返す波に削られた

小石は小さくなって輝きを増す

 

 

さぁ、明日に向かってと

そんなに元気がない事も

悩みがあっても何もなくても

毎日フラットでいたいよね

 

日々更新される私の細胞

この大きな海だって

怒号をあげたり無表情になったり

生まれ変わる生まれ変わる

 

何も心配しないでよと言って

泣いてたあの子の目を見たら

明日色の光で涙は虹色をしていた

苦しみは分け合わずただ再生を

待ち望む時人は輝き出す

 

西の空から鳥が来て

もしも息ができなくなっても

大丈夫だよ

波に削られた小石は小さくなって

輝きを増すから

 

そう言って東の空に消えた

 

 

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春が近づいて三寒四温に突入。

こんなに細々と書いている詩のブログにも読者がたまに増えてくれる。

そんな事だって嬉しいものです。

 

何かあったら何かしてあげたい

そう思うもの。

でも、何もしないことが一番だ。

相手の力を信じることが一番だ。

 

海の波は毎日同じ数打ちつけた。

限りなく石を転がして削った。

削られる石は抵抗などすることはない。

全て身を委ねている。

 

身を委ねることが超自然な事だから。

 

どれだけ削られても輝きが増すことを知っている

信じている。

 

弱音を吐くなとは言わない。

委ねた先に何があるのかそれを楽しみに

波に打ちつけられる事もあってもいいかも知れない。

 

私達は自然の中で揉まれて生きている。

停滞と破壊と再生を繰り返している。

 

破壊も必ず終わる。

その次は再生だ。

 

再生するんだ。

 

次の春分の日

何を破壊して何を再生しますか?